1歳の睡眠時間|昼寝と夜のバランスが変わる時期
1歳の睡眠時間|昼寝と夜のバランスが変わる時期
1歳の睡眠時間の目安
1歳(12〜18ヶ月頃)のお子さんの睡眠時間は、1日あたり約11〜14時間が目安です。赤ちゃんの頃と比べると、トータルの睡眠時間は少し減ってきますが、夜の睡眠がより充実してくる時期でもあります。
内訳としては、夜の睡眠が10〜12時間前後、昼寝が1〜3時間(1〜2回)というのが一般的です。月齢が進むにつれて、昼寝が2回から1回へと移行していく子も増えてきます。
1歳は「昼寝と夜の睡眠のバランス」が変わってくる時期です。昼寝の回数や長さは個人差が大きいので、お子さんの様子を見ながら調整していくことが大切です。
1歳の睡眠の特徴
1歳になると、赤ちゃんの頃とはまた違った睡眠の特徴が見られるようになります。
まず、生活リズムがかなり安定してくるという点です。起きる時間、食事の時間、昼寝の時間、寝る時間——毎日だいたい同じリズムで過ごせるようになってきます。これは、体内時計がしっかりと発達してきた証拠です。
一方で、昼寝の回数・時間には個人差が出やすくなります。まだ午前と午後の2回昼寝が必要な子もいれば、午後1回だけで十分な子もいます。「周りの子は1回なのに、うちは2回」と比べる必要はありません。お子さんのペースを大切にしてあげてください。
また、この時期は分離不安や発達による夜泣きが起こることもあります。「ママがいないと不安」「パパじゃないとダメ」といった気持ちが強くなり、夜中に泣いて起きることがあります。これは心の発達の表れで、成長とともに落ち着いていくことがほとんどです。
よくある悩み
1歳のお子さんを持つママ・パパからよく聞かれるお悩みにお答えします。
夕方遅い時間に昼寝をしたり、昼寝が長すぎたりすると、夜の就寝時間が遅くなる原因になります。昼寝で大切なのは「時間帯」と「長さ」の両方を意識すること。午後早めの時間(できれば15時頃まで)に終わるようにし、1回あたりの昼寝は1〜2時間程度を目安にしてみてください。夕方以降に眠くなってしまった場合は、短時間で切り上げるか、早めにお風呂に入れて気分転換するのも効果的です。
1歳前後は、心の発達により夜泣きが起こりやすい時期です。日中に新しい経験をたくさんすると、夜にその情報を処理しようとして眠りが浅くなることもあります。また、分離不安が強まり、「ママがそばにいてほしい」という気持ちから泣くこともあります。多くの場合は一時的なもので、成長とともに落ち着いていきます。この時期は、親御さん自身も交代制で休息を取るなど、心身の負担を減らす工夫をしてくださいね。
1歳で気をつけたいこと
昼寝と夜の睡眠のバランスが変わるこの時期、意識したいポイントをご紹介します。
寝る前の流れを固定する
「絵本を1〜2冊読む」「照明を落とす」「同じ音楽を流す」「決まったスリーパーを着る」——こうした「寝る前の儀式」を毎日同じ順番で行うことで、お子さんは「このあと眠るんだな」と理解しやすくなります。1歳になると、パターンを認識する力が育ってきているので、この儀式の効果が出やすくなりますよ。
昼寝は午後早めの時間までに
昼寝が遅くなると、夜の睡眠に影響します。できれば15時頃までには昼寝を終わらせるようにしましょう。昼寝が2回から1回へ移行する時期は、午前の昼寝を徐々に短くして、お昼ご飯のあとに1回だけ寝るパターンに切り替えていくとスムーズです。
日中はしっかり体を動かす
1歳になると、歩いたり走ったり、活動量がぐんと増えてきます。日中にしっかり体を動かすことは、夜の良い睡眠につながります。天気の良い日は公園で遊んだり、室内でもハイハイや追いかけっこをしたりして、エネルギーを発散させてあげましょう。ただし、就寝直前の激しい遊びは逆効果なので、寝る1時間前くらいからは静かな遊びに切り替えてください。
まとめ
1歳の睡眠は、「昼寝と夜の調整」がポイントです。昼寝の回数が2回から1回へ移行する時期でもあり、バランスを見ながら調整していく必要があります。
夜泣きが続いて辛い時期もあるかもしれませんが、これは心の発達の表れ。成長とともに落ち着いていくことがほとんどです。親御さん自身も無理をしすぎないよう、周囲のサポートを得ながら乗り越えていきましょう。
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睡眠のお悩みや、スリーパー選びでわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。二児の母として、乳幼児睡眠コンサルタントとして、少しでもお力になれれば嬉しいです。
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